(南投中央社)台湾最高峰・玉山(標高3952メートル)周辺の河川で、タニノボリの新種が見つかった。内政部(内務省)国家公園署玉山国家公園管理処は8日、台湾固有の淡水魚で「ギョクサンタニノボリ」と名付けられたと発表した。
同処によると、ギョクサンタニノボリは台湾海洋大学海洋生物研究所の陳義雄教授が率いる研究チームに委託して行った2022~23年度の魚類や甲殻類の生態資源に関する調査プロジェクトの中で、楠梓仙渓や荖濃渓の水域などで見つかった。研究の成果は国際的な学術誌「Zootaxa」(ズータクサ)に掲載されたという。
同処はギョクサンタニノボリについて、体が細長く、白い斑点があり、背びれの形などがタイワンタニノボリとは異なっていると説明。タニノボリは安定して水が流れる汚染されていない環境に依存しており、玉山南麓などの水系や森林生態資源が十分に保全されていることから多くのグループを育んでいるとし、森林生態保全の重要性を示しているとした。