(台北中央社)蔡英文(さいえいぶん)総統は5日、台湾観光協会主催のイベント「台湾美食展」に出席し、中国による弾道ミサイルの発射について、「無責任なやり方だ」と批判した。「中国に対して理性を保ち、自制するよう求めた」と語った。
蔡氏は、国軍は戦闘準備態勢を強化し、全ての軍事状況の厳密な監視を行っており、政府機関は沈着に対応していると強調。国民に対しては、冷静を保ち、安心するよう呼び掛けた。また、普段通りの生活が送れるよう、台湾周辺での情勢変化に関しては国軍が第一線で守っていると語った。
美食展は新型コロナウイルスの影響を受け3年ぶりの開催。蔡氏は台湾の観光産業について、厳しい環境に直面したが、歯を食いしばって乗り越えたとし、多くの人の努力に感謝を表明。コロナ収束後、政府は国境開放の時期を見極め、積極的に海外からの観光客を誘致したいと語った。