東部・台東県関山鎮で台湾グルメの臭豆腐を40年以上販売する有名店が、10日以上にわたって休業している。店主の女性が体調を崩したためとされ、常連客からは早期の営業再開を望む声が上がっている。
店のシャッターには休業を伝える張り紙がされ、鎮公所(役場)職員や鎮代表(議会議員)らも地元のシンボル的な飲食店がなくなってしまうのではと気をもんでいる。
台東市に住む男性は、10月初旬に洪水被害に見舞われた東部・花蓮県光復郷でボランティアに携わった際、帰りに寄り道して臭豆腐を食べることがモチベーションの一つだったと惜しむ。
10月31日にもインターネット上で休業の情報を知った客が、実際に状況を確認する姿が見られた。
北部・新竹で仕事をするという男性は、毎年旧正月に帰省した時に必ず食べ、帰省を実感していたと語り、早期の営業再開を望んだ。
関山鎮の彭成豊鎮長は、店主の女性が回復することが一番だとし、伝統の味を伝えていってほしいと語った。

