交通部観光署(観光庁)は28日、インドネシアの首都ジャカルタで台湾観光のPRキャンペーンを行った。地元出身のイラストレーターが描いた台湾観光の魅力を示す車両広告を通じて、同国からより多くの訪台客を呼び込もうとしている。
台湾観光の要素が描かれたのは車やバスの計320台。グルメ、文化・祝日と観光スポットという三つのテーマに沿って、車体にはカキオムレツ(蚵仔煎・オアチェン)やタピオカミルクティー、台湾ランタンフェスティバルやドラゴンボートレース、超高層ビル「台北101」や日月潭ロープウエーなどのイラストが施され、今後、3カ月間にわたってジャカルタ各地や幹線道路を走る予定。
台湾の観光ブランドの知名度を高めようと、同署は今年2月、ジャカルタに台湾観光サービス処を設置し、多くのPRキャンペーンを展開してきた。今年1~8月の訪台インドネシア人観光客数が昨年同期比16.4%増の延べ15万人超となっている。
同処は、インドネシアの人口2億7000万人のうち、中華系住民が3000万人以上占めている他、世界最多のイスラム人口を抱えていると指摘。台湾にとって重要なインバウンド市場の一つだと強調した。