授賞式の見どころの一つがパフォーマンス。今回、会場を大いに沸かせたのは司会を務めた女優でモデルのリン・チーリン(林志玲)。
前回、2004年に初司会を担当した際、主演男優賞にノミネートされていたアンディ・ラウ(劉徳華)とトニー・レオン(梁朝偉)にプレゼントした「愛のハグ」で話題をさらったチーリン。今回どのようなパフォーマンスをするのかに注目が集まっていたが、期待をはるかに上回る“4変化”を披露し、パフォーマーとしての潜在力を存分にアピールした。
オープニングでは今年の大ヒット映画「我的少女時代」のヒロイン、林真心に扮し、女子高生姿で登場。共同司会を務めたミッキー・ホアン(黄子佼)とともに、ノミネートされた作品や俳優、製作スタッフの名前を随所に散りばめた寸劇を披露した。「我的~」の一部を再現した場面では、同作にゲスト出演した俳優のジェリー・イェン(言承旭)の姿がスクリーンに写し出され、元カレとの“共演”を果たす一幕もあった。
男装でのミュージカル風パフォーマンスも。オリジナル映画楽曲賞にノミネートされていたイーソン・チャン(陳奕迅)が歌う「何必[口尼]」(華麗上班族)に合わせて華麗なダンスを披露。一瞬ではチーリンとは分からないクールな姿に変身し、新たな境地を開いた。
観客を最も驚かせたのは「お姫様抱っこ」。ハイヒールを脱いでミッキーを軽々と抱えると、会場からは大きな笑いが。ミッキーもびっくりした表情を見せ「リン・チーリンだけがリン・チーリンを超えられる」と雄叫びを上げた。
体を張ったパフォーマンスを披露した一方で、俳優の妻夫木聡がプレゼンターを務めた際には、通訳を担当。流暢な日本語で妻夫木と会話をし、才女としての一面も見せた。