(台北中央社)台湾で上半期最大規模とされる旅行見本市「台北ツーリズムエキスポ」(台北国際観光博覧会)が31日〜6月3日、台北市の世界貿易センター1館で開かれる。12の国と地域から250業者・団体が、800近くのブースを出展する予定で、主催者は30万人以上の来場を見込んでいる。日本政府観光局(JNTO)や福岡県、鳥取市なども参加し、訪日旅行をPRする。
台北市の旅行会社などでつくる台北市旅行商業同業公会などが主催し、今回で18回目。28日には台北市内で記者会見が開かれ、同公会の駱炫宏理事長は、昨年のエキスポでも延べ30万人以上の来場者があったとした上で「今年はこれまでの成績を超え、億万の旅行ビジネスチャンスを創出できるだろう」とあいさつした。
会場に設置されるステージでは鳥取県鳥取市が市内の観光スポットを紹介する他、東京観光財団は多摩地区や島しょ部の魅力を伝える。日本の創作太鼓団体によるパフォーマンスも行われる。
この日の会見会場では、航空会社や旅行会社など約20の業者がブースを構え、報道陣に向けて旅行ツアーや割引プランなどをアピールした。東北や富士山登頂ツアーなど日本行きの旅行プランを多数提供しているという「ライフツアー」(五福旅遊)の蔡長霖副総経理(副社長)は「今回のイベントでは、特別な旅行プランをお得な価格に設定した」と説明。「お薦めは(北部)基隆から出発する日韓方面へのクルーズツアーだ」と話した。
(中村充孝)