(台東中央社)東部・台東県台東市の市街地に20日、地対空ミサイル「天弓」の発射台付き車両やレーダー車など各種軍用車両が配備され、一帯は市民の出入りが規制された。周辺住民からは「起きたらいつの間にか、家の隣が駐屯地になっていた」と驚く声が聞かれた。
高所から管制区域を観察すると、天弓ミサイル発射台付き車両4両やレーダー車の他、通信中継車や電源車、戦術指揮所などの軍用トラックが確認できた。発射台付き車両の発射管制システムは迷彩柄のテントで覆われ、発射台は垂直に90度立ち上がった状態になっていた。
周辺住民は、前夜に軍用車両が出入りしているのを目にし、通過か休憩のためだと思っていたと話す。今朝起きてみると多くの迷彩テントや覆い隠すための設備が出現しており、道路が管制区域となっていたという。
軍事ファンだという別の住民は、台東でこれほど大規模な部隊の移動が見られる機会は少なく、特に発射台付き車両を動員した大規模演習は珍しいと語った。