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台湾と日本の医療関連施設 「未来医療」に関する協力で覚書

2025/08/20 14:00
覚書提携ツを喜ぶ未来医療推進機構の澤芳樹理事長(左)と世康開発の游文杰総経理=8月18日、大阪市
覚書提携ツを喜ぶ未来医療推進機構の澤芳樹理事長(左)と世康開発の游文杰総経理=8月18日、大阪市

(大阪中央社)総合バイオテクノロジー産業パーク「台北バイオイノベーションパーク」(台北生技園区、台北市)と再生医療などの未来医療の産業化を推進する拠点「中之島クロス」(大阪市)の運営主体、未来医療推進機構は18日、協力の確立に関する覚書を締結した。両機関は、アジアにおけるライフサイエンス・イノベーションエコシステムの深化を目指すとしている。

この日はパークの経営を手掛ける世康開発の游文杰総経理(社長)と未来医療推進機構の澤芳樹理事長が覚書に調印した。台北市政府や大阪府の関係者らも立ち会った。次世代技術の事業化推進、共同研究開発、スタートアップ育成、マッチメーキング、人的交流プログラムの定期開催などで協力を推進する。

澤理事長は、覚書締結は双方にとって特別な意義があると語った。

游総経理は、将来は共同研究の推進やイノベーションとスタートアップの支援、人材交流の促進などで協力して、アジア太平洋地域の生命科学や医療に新たな活力を注入し、より競争力を持ったイノベーションエコシステムを構築すると述べた。

台北市政府産業発展局の陳俊安局長は、潜在力のある台北のバイオテクノロジー企業16社を率いて訪日したと説明。日本の研究チームや現地のイノベーションリソースとの交流を深め、マッチングの機会を探りたいと期待を寄せた。

台湾医界連盟基金会の執行長で台安テクノロジー(台安生物科技)の林世嘉総経理は今回の訪日について、台日双方にオフィスを設置する契約調印に立ち会っただけでなく、パーク内のメーカー40社からなる代表団を組織して台日企業間でのマッチングの機会を設けたとし、より実質的な協力を促進したいと語った。

新薬開発を行うエリクサイロン・イミュノセラピューティクス(安立璽栄生医)の創業者、陳泓愷氏は、2段階目の臨床試験に進んでいるアルツハイマー病治療薬が米国側の支援を得たとし、今後は幹細胞治療との可能性を探りたいと強調。台湾と日本のバイオ産業の強みを結び付け、医療分野での協力を開拓し、さらに大きな商機を生み出したいと語った。

(楊明珠/編集:齊藤啓介)

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