(台南中央社)茨城県内の一部小中学校では毎年、台湾産の果物が学校給食として提供されている。農業部(農業省)農糧署が2019年に同県笠間市と覚書を締結したのをきっかけに始まり、協力関係は今年で7年目となった。同部は5日、南部・台南市内で記者会見を開き、今年は台南産パイナップルから提供が始まると発表した。
会見で同部の胡忠一(こちゅういち)政務次長は、多くの児童や生徒に台湾産果物の天然の香りや甘さに触れてもらえば、各家庭での消費拡大にも期待できると言及。パイナップルの購入量は3トン近くに上り、笠間市や水戸市、石岡市、守谷市、大子町の92校で3万3千人以上の児童生徒が味わうことになる予定だと述べた。
会見は農産品加工を行う企業「緑園牧場」で行われた。胡氏は、会見会場に同社を選んだのは、日本の人々に台湾で生産された高品質な冷凍カットパイナップルを紹介するためでもあるとした上で、保存・輸送の利便性や供給時期の弾力性があり、学校給食での利用に適しているとPRした。