(台北中央社)台湾ではしかの新規感染が相次いでいる。衛生福利部(保健省)疾病管制署によれば、先月、ベトナムから帰国後に発症した男性が入院していた台湾中部の病院で、医師や看護師、職員などを中心にクラスターが発生し、今月7日までに同署に報告された関連の感染者は16人に上った。各感染者に接触した人の合計は3123人で、直近5年で最も多いという。
同署によれば1人目の感染者となった男性は40代で、昨年11月12日から12月1日まで親族訪問のためベトナムに滞在。帰国当日に発熱やのどの痛み、鼻炎の症状があり、同2日に病院を受診してそのまま入院となった。5日に発疹が現れたため隔離病室に移され、その後はしか感染が確認された。
接触者のうち1609人はすでに経過観察の期間を終えている。クラスター全体の観察期間は今月23日まで。
同署の曽淑慧(そしゅくけい)報道官は、一般の人々が医療機関に出入りする際には咳エチケットを心掛け、医療機関の指示に従ってマスクを着用するよう呼びかけた。またこのところ呼吸器感染症のウイルスが流行しているとし、不要不急の場合は医療機関への立ち入りを控えるよう注意を促した。