(台南中央社)少子化が加速する台湾で、犬や猫を飼育する家庭が増加している。台湾動物保護行政監督連盟は16日、2023年に新たにペット登録された犬と猫の数が、同年の新生児数を10万近く上回ったと指摘した。
関係機関の統計によれば、23年の新規ペット登録数は犬が約9万4500匹、猫が約13万7600匹の計約23万2100匹。一方、新生児の出生数は13万5571人(推計値)だった。犬や猫以外の動物を飼う家庭も増加している。
同連盟の何宗勲秘書長は、農業部(農業省)の調査によれば同年時点で全国で飼育されている犬と猫の数は合わせて279万匹に達し、28.3%の家庭が何らかの動物を飼育していると説明。20年下半期には全国の犬と猫の飼育数が15歳以下の人口を上回ったとも話した。
何氏は、台湾で動物保護への関心が高まっているとした上で、台湾の都市化は激しく、高層ビル・マンションの林立や人口密度の高さが理由で、ペットの飼育実態を把握するのが難しいとの現状を吐露した。