(花蓮中央社)東部・花蓮県の花蓮市公所(役所)は25日、福島県川内村議会の代表団の訪問を受けた。双方は地震に対する防災施策や復興などについて意見を交わした。
花蓮市は今年4月の東部地震で市内の建物が倒壊するなどの被害を受けた。訪問では同市の職員が地震発生時の対応の流れなどについて説明した。
魏嘉彦(ぎかげん)花蓮市長は市内の復興状況について、倒壊などの危険がある建物は取り壊しがほぼ完了し、公共施設の損傷部分も修復が進んでいるほか、復興住宅が花蓮県政府や慈善団体により建設されていると紹介。観光産業の振興が目下の課題だと述べた。
同村議会の渡邉一夫議長は、福島県も2011年の東日本大震災を経験しており、復興への挑戦はわがことのように感じると言及。今回の訪問を通じて花蓮市の取り組みを学び、復旧プロセスの加速について探れればと期待を寄せた。渡邉氏は議員から寄せられた義援金10万円を手渡した。