(基隆中央社)7日午前、北部・基隆市沖の海域にアザラシが出没した。同市の国立海洋科技博物館(海科館)は「珍しいケース」と驚いている。
海科館によると、海上で作業をしていた漁師がアザラシを見つけ、写真と動画で記録した。ゴマフアザラシかゼニガタアザラシの子供だとみられるとし、船に近づき、船体に登ってこようとしたという。
海科館の陳麗淑主任は今回出没したアザラシについて、一般的には日本以北の海域に生息するとしながらも、見つけた漁師は位置情報を記録し、写真や動画を残しているため、台湾北部の海域に現れたことを証明していると語った。
北部・新北市の台湾クジラ・イルカ協会は、今度もアザラシが周辺海域に出現する可能性があるとの見解を示す。ただ、仮に見つけたとしても、野生動物にストレスを与えないために位置情報は公開しないように求め、珍客を守るよう呼びかけた。