(台北中央社)李登輝(りとうき)元総統の次女で李登輝基金会董事長(会長)を務める李安妮(りあんじ)氏が21日、山口県長門市にある安倍晋三元首相の墓を訪問した。墓参りには安倍氏の妻の昭恵さんも同行した。安妮氏は「必ずや父に代わって安倍元首相に会いに行こうと決めていた」と話した。
安妮氏は昨年7月19日に昭恵さんが北部・新北市にある李元総統の墓を訪れた際、新型コロナウイルスへの感染のため自ら案内することができなかった。そのため、返礼として安倍氏の墓を自ら訪問しようと心に決めていたという。安妮氏は安倍氏の墓前に花を手向け、敬意を表した。
墓参の前には下関市のホテル西長門リゾートで開かれた安倍氏を偲ぶ会に出席した。会は市民団体、台湾安倍晋三友の会が主催し、同会の訪問団や日本と台湾の国会議員ら200人以上が参加した。
安妮氏は偲ぶ会でのあいさつで、台湾と日本の若者がその人生の知恵をかみ砕き、共に両国間の未来を担って人類の文明と民主主義の価値を伝承するよう期待を寄せた。