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台北の飲食店で食中毒 包丁や店員の手から原因物質検出 市長「店に責任」/台湾

2024/04/02 19:20
記者会見に臨む蒋万安台北市長
記者会見に臨む蒋万安台北市長

(台北中央社)台北市内の飲食店で食事をした客が相次いで食中毒症状を訴え、2人が死亡した問題。蒋万安(しょうばんあん)台北市長は2日、飲食店の包丁やまな板、店員の手から食中毒の原因物質とみられているボンクレキン酸を検出したと発表し、責任が店側にあるのが確認できたと述べた。

同日現在、食中毒症状を訴えているのは先月19日から24日にかけて同店でライスヌードル料理などを食べた客30人。強い毒性を持つボンクレキン酸はこれまでに、死者と重症者の全員を含む22人から陽性反応が出た。

蒋氏は記者会見で、市衛生局は24日に行った初回の立ち入り検査の際にサンプルを採取し、専門機関に分析を依頼したと説明。1日夜、店内や店員の手のサンプルからボンクレキン酸の陽性反応が出たと連絡があったとした。検察や警察にも通知済みで、報告が出そろい次第情報を提供すると述べた。ボンクレキン酸の発生源やルートについては、詳細は積極的に調査中だとした。

衛生福利部(保健省)が店舗で採取した食品のサンプルからは、ボンクレキン酸は検出されなかった。同市法務局の連堂凱局長は、店内や店員の手のサンプルからボンクレキン酸が検出されたならば、食中毒は店内で発生した事件だと確定できると説明。今後、保険会社と損害賠償の手続きについての話し合いを始めるとした。

同部が発表した統計によると、2日午後5時半現在、6人が入院しており、うち4人が集中治療室に入っている。

(陳昱婷/編集:田中宏樹)

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