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倉庫火災 台北と新北の一部地域で悪臭 両市、外出時のマスク着用呼びかけ/台湾

2024/02/21 16:21
火災があった新北市深坑の倉庫
火災があった新北市深坑の倉庫

(新北、台北中央社)北部・新北市深坑の倉庫で20日午後に発生した火災の影響で、同市や台北市の一部地域では鼻を突くような悪臭が感じられた。両市の環境保護局は21日、周辺地域の人々に対し、外出時にはマスクを着用するよう呼びかけている。

新北市消防局に火災の通報があったのは20日午後2時ごろ。倉庫として使用されているビルの地下室から出火し、3階まで燃え広がった。焼損床面積は約1000平方メートル。同日午後6時半ごろには一時的に火が消し止められたが、悪臭は近隣地域にまで広がり、新北市新店区や同市永和区、台北市中山区、同市文山区など広範囲から悪臭を訴える通報が寄せられた。

新北市消防局の調べによると、火災が発生した倉庫にはブルートゥースイヤホンなどの電子機器やリチウム電池が保管されていたとみられている。

新北市消防局は、リチウム電池は火が消し止められても化学反応によって再び燃えるため、消火は非常に難しいと説明した。

新北市環境保護局は、周辺地域の大気汚染状況は21日午前7時までに正常に戻っているとしつつ、風の弱さや盆地などの条件によって汚染物質が拡散しにくい状況にあるとし、周辺地域や風下の各地域(深坑、新店、中和、永和など)の住民は窓を閉め、外出時にはマスクを着用し、屋外に長く留まらないよう呼びかけた。

台北市環境保護局は、火災発生後に火災発生地点から最も近い文山区の複数の地点で大気環境を測定したところ、数値はいずれも正常だったと説明。異臭をかぐのが心配な人は自宅の窓を閉め、外出時にはマスクを着用するよう呼びかけている。

台北長庚記念医院(台北市)の顔宗海医師は21日、中央社の取材に対し、リチウム電池が燃えた場合、フッ化水素が発生し、気道や肺を傷付ける恐れがあると指摘。風下の地域の人々は外出を控え、外出の必要がある場合には高性能の「N95マスク」を着用するよう助言した。

(高華謙、陳婕翎/編集:名切千絵)

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