(台北中央社)最大野党・国民党は4日、台北市内のホテルで、第2次世界大戦の勝利と台湾光復(日本による統治の終結)80年を祝うレセプションを開いた。日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会台北事務所の片山和之代表(大使に相当)も招きを受けて出席し、朱立倫(しゅりつりん)同党主席(党首)と記念写真を撮るなど、会場は和やかな雰囲気に包まれた。
レセプションには連勝文(れんしょうぶん)副主席や夏立言(かりつげん)副主席、黄健庭秘書長らも出席した。片山代表から招待への感謝を示された朱主席は「ありがとう」と声をかけた。
朱主席はあいさつで、80年前に国民党の指導の下で全国民が団結して勝利を収め、台湾が中華民国に復帰したとした上で、戦後は国際連合の創設国の一つとして、国際的地位の向上、世界平和と復興への実質的な貢献を果たしたと説明。歴史を記念することは、過去を振り返るだけでなく、真相を伝え、後世を教育する責任を担うことだとし、国民党はこの精神を堅持し、中華民国と台湾をしっかりと守っていくと強調した。
また同党立法委員(国会議員)31人に対するリコール(解職請求)の是非を問う住民投票が全て不成立となったことについては、民主主義の粘り強さや制度の価値を際立たせたと指摘。過去4年間に推進してきた党務改革で若返りや国際化、現代化などの具体的な成果が見られたとし、歴史や伝統だけでなく、未来に向かう力も備えていることを示したと語った。
さらに、朱主席はこのレセプションが主席として主催する任期内最後の大型イベントだとして感謝を示した他、国民党は引き続き責任を負い、中華民国を守り、国際社会と協力して地域や世界の平和と自由を守ることを信じていると述べた。