(台北中央社)最大野党・国民党所属の立法委員(国会議員)7人に対するリコール(解職請求)の賛否を問う住民投票は、23日投開票され、全てが不成立となった。中央選挙委員会の特設ページのデータや立法委員本人の発表などで分かった。
台湾では昨年1月に行われた立法委員選挙で、113議席のうち、国民党が52議席を獲得して与党・民進党の51議席を上回り、「ねじれ」が生じている。同年5月には国会改革法案を巡り与野党が激しく対立し、その後立法院(国会)周辺では与党と野党、それぞれの支持者や団体が断続的に集会を開くなどした。
今年に入ってからは、リコール支持の市民団体や国民党が与野党の立法委員のリコール投票を求める署名運動が活発化。最終的に国民党立法委員だけを対象にした投票の実施が決まり、先月26日には第1弾として24人に対する投票が行われたが、いずれも成立要件を満たさず、不成立となっていた。
リコールが成立した場合、当該選挙区で3カ月以内に行われる補欠選挙で民進党が6議席以上を獲得すれば過半数を確保できる見通しだったが、かなわなかった。
(編集:齊藤啓介)