(高雄中央社)空軍のアクロバット飛行チーム「サンダータイガース」(雷虎小組)が使用している航空機が、練習機「AT3」から新型の高等練習機「勇鷹」に置き換えられることになり、南部・高雄市の空軍岡山基地で5日、引き継ぎ式が行われた。空軍司令の鄭栄豊上将(大将)は、新時代を象徴するものだと語り、今後の活躍に期待を示した。
同チームは1988年からAT3を使用していたが、2021年から勇鷹の空軍への引き渡しが進む中で、機種変更に向けた訓練を実施してきた。また今年から27年まで計3億4132万台湾元(約16億8000万円)の予算を投じ、勇鷹に装着するスモーク用オイルタンクの購入を進めている。
式典では展示飛行が行われ、AT3と勇鷹がそれぞれ編隊を組んで中華民国国旗にちなんだ赤、青、白のスモークを出した他、勇鷹が単独で急旋回や低速飛行、低空での回転などを披露した。
AT3チーム最後の隊長を務めた劉世鈞上校(大佐)は、入隊後の14年間、サンダータイガースの成長を見守ってきたとし、新たなチームがさらに飛躍することを信じていると語った。勇鷹チームの初代隊長となった許明益中校(中佐)は、AT3の飛行プログラムを受け継ぎつつ精進し、最高のパフォーマンスを見せたいと意欲を示した。