(台北中央社)民主主義国家の連携強化を目指す国際会議「ハリファックス国際安全保障フォーラム」が20日、台北市内で開会した。開会式では頼清徳(らいせいとく)総統があいさつし、民主主義陣営の団結による強靭(きょうじん)なサプライチェーン(供給網)の構築を呼びかけた。
同フォーラムは2009年に創設され、カナダで毎年開催されている。北米以外の地域で開かれるのは初めて。台湾は2018年以降、毎年招きを受けて参加しており、昨年は蔡英文(さいえいぶん)前総統が講演した。21日まで2日間にわたって行われ、70カ国以上の政府関係者や専門家、学者らが台北に集った。
頼氏は、参加者はいずれも「自由の防衛者だ」と称賛。中国やロシア、北朝鮮、イランなどの権威主義国家が引き続き集結していることに加えて、中国の不当廉売は各国の経済に打撃を与えていると指摘し、世界は経済秩序でも民主主義や自由、平和、安定においても深刻な挑戦を受けていると訴えた。
その上で、民主主義陣営のさらなる団結を呼びかけた他、中国主導の「レッドサプライチェーン」とは切り離された「非レッドサプライチェーン」を民主主義陣営と共同で構築していくことに意欲を示した。
21日のフォーラムには安倍晋三元首相の妻の安倍昭恵さんが登壇する。