(台北中央社)第2野党・民衆党は7日、台北市内でいじめへの反対や労働者の権利保護を訴えるデモ行進を行った。労働部(労働省)の職員が先月に庁舎内で自殺した問題が発端。党の発表によれば3千人以上が参加した。
参加者らは労働部庁舎前に集合。主に「反いじめ」関連法の立法▽警察官・消防官の団結権の認可▽内部告発者の保護─の三つの訴えを声に上げながら、総統府までの約4キロの道のりを歩いた。
参加者らは、党が準備した頼清徳(らいせいとく)総統に宛てた陳情書に署名をした。陳情書は「頼」と書かれた意見箱に集められ、同党の周榆修秘書長や立法委員(国会議員)らが陳情書を総統府の職員に手渡した。
デモのきっかけとなった労働部職員の自殺は11月上旬に発生。当初、職場内いじめの存在が指摘された。同部がその後行った調査の結果では、自殺の主な原因は業務過多だったとしつつ、職員が在籍していた分署の分署長に「管理の仕方や感情コントロールに確かに不適切な点があった」とされた。何佩珊(かはいさん)前労働部長(労働相)が引責辞任した。