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勾留の柯文哲前台北市長「抗告しない」 弁護人通じ表明/台湾

2024/09/09 16:48
勾留される前の5日夜、事前録画の方式で支持者たちに、自分で自分の世話をよくするよう呼びかける第2野党、民衆党の柯文哲主席=柯氏のフェイスブックページより
勾留される前の5日夜、事前録画の方式で支持者たちに、自分で自分の世話をよくするよう呼びかける第2野党、民衆党の柯文哲主席=柯氏のフェイスブックページより

(台北中央社)台北市内の商業施設建設を巡る汚職容疑で勾留されている第2野党・民衆党主席(党首)の柯文哲(かぶんてつ)前台北市長の弁護人は9日、勾留と接見停止を認めると決定した台湾台北地方法院(地裁)への抗告は行わないと発表した。

声明の全文=柯文哲氏の私選弁護人提供
声明の全文=柯文哲氏の私選弁護人提供

柯氏は先月31日、台湾台北地方検察署(地検)に逮捕された。その後、同地検が勾留を請求したのに対し、台北地裁は2日に釈放を決定した。地検は3日、地裁の決定を不服として抗告し、台湾高等法院(高裁)が4日、台北地裁の判断を退けて審理を差し戻した。5日の差し戻し審で地裁は、勾留と接見禁止の請求を認めると決定した。

柯氏の弁護団が9日、連名で声明を発表した。台北地裁の5日の決定について、審理の過程に明らかな錯誤が多数あったとした上で、柯氏が抗告を望まない意向を示したため、本人の意思を尊重して抗告は行わないと説明した。柯氏はこれまでの審理で弁護人に対し、裁判所に迷惑をかけるつもりはなく、もし勾留が決まったら抗告はしないと明言していたという。

(林長順、高華謙/編集:田中宏樹)

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