(台北中央社)卓栄泰(たくえいたい)行政院長(首相)は28日、政府の新たな行動戦略を始動させると発表した。戦略には開かれた政府のさらなる推進や、温室効果ガス排出量を2050年までに実質ゼロにする「ネットゼロ」実現に向けた取り組みの強化などが盛り込まれた。
卓氏は関連の記者会見で、新たな行動戦略では「人をもって本となし、さらに公平な社会と文明的な国をつくる」と訴えた。治水や詐欺撲滅、エネルギー、科学技術、スポーツ、社会保障、発展などの分野で、政府として新たな施策を推し進める方針を示した。エネルギー政策については地熱や水力などの新エネルギーを模索することも含め、既存の風力や太陽光についても慎重に計画を立てて展開していくと述べた。
開かれた政府をさらに推進し、国が行っていることを全て国民に見えるようにすると説明。情報公開にとどまらず、重大プロジェクトや法案、政策、予算の執行状況を公表すると話した。また政府各機関に最高サステナビリティー責任者(CSO)を置き、機関の枠を超えた協力を促進すると明かした。民間企業のペースに追随して共にグリーン成長を着実に進め、2050年ネットゼロ実現を目指すと語った。