(台北中央社)頼清徳(らいせいとく)総統は21日、「中国による経済的威圧の被害者は台湾だけではない」「中国はルールに基づく国際秩序を変えようとしている」などとして、権威主義の拡張に対抗するには民主主義陣営がより結束を強めなければならないと訴えた。
台北市内のホテルで開かれた「ケタガランフォーラム」の開会式で述べた。
また自身が掲げた、防衛力の強化や経済安全保障の構築、民主主義国家とのパートナー関係強化、両岸(台湾と中国)関係における安定した原則あるリーダーシップの「平和のための4本柱」に言及。台湾は中国からの脅威を直接受けるも、世界の民主主義、平和、繁栄、発展を促す鍵となる力になる決意があると強調した。
インド太平洋地域の安全保障を考えるケタガランフォーラムは、外交部(外務省)などが主催する国際フォーラム。8回目を迎えた今回は立憲民主党の野田佳彦元首相や米国のニッキー・ヘイリー元国連大使らが基調講演を行った。