(台北中央社)北海道日本ハムファイターズは20日、台湾プロ野球・統一ライオンズの古林睿煬投手と契約合意に達したと発表した。日本ハムの新庄剛志監督は古林に「一目ぼれ」したと明かし、世界で通用する投手になっていくだろうと期待を寄せた。
2000年生まれの24歳。北部・桃園市立平鎮高を卒業した18年、ドラフト1位で統一に入団した。プロ6年目の今年は21試合で125回を投げ、10勝2敗、防御率1.66、150奪三振をマーク。年間MVPや最優秀防御率、ベストナインにも輝いた。先月末に、所属球団の承認を条件に海外移籍が可能な権利の行使を宣言していた。
情報筋によれば、複数年契約が結ばれる見込み。3年間の契約を保証した上で、4年目は選手・球団双方に契約選択権が与えられるとみられる。
古林は報道資料を通じ「ファイターズに入団することと、日本プロ野球でプレーできることをとても光栄に思う」とコメント。一日も早く選手らに会って野球の話をしたいとした上で、「これからさらにレベルアップして、チームに貢献できるように頑張っていく」と意気込んだ。
栗山英樹チーフ・ベースボール・オフィサーは今季、台湾に複数回足を運んで視察したという。古林の成長は統一の林岳平監督らのサポートがあったに違いないとし、統一関係者の思いをしっかり引き継いで古林が日本プロ野球を代表する投手となるよう、球団として共に歩んでいくとした。
今年から古林を本格的に意識し始めたという新庄監督は「優しい顔をしているのに、度胸満点」と評価。焦らず、時間をかけて自分のポジションを確立していってほしいと願った。また「ルェヤン(睿煬)のおばあちゃん、われわれがお孫さんのことをしっかり守っていきます!」と“おばあちゃん子”として知られる古林の祖母への気遣いも見せた。
日本ハムでは過去に野手の陽岱鋼(06~16年)や王柏融(19~23年)がプレー。今季はU18ワールドカップで台湾代表のエースとして活躍した孫易磊投手が育成で入団した。