(台北中央社)鄭麗君(ていれいくん)行政院副院長(副首相)は16日、自民党の鈴木馨祐衆院議員や中曽根康隆衆院議員と台北市の行政院で面会した。台日はテクノロジー産業における重要なパートナーだとし、双方のテクノロジー産業の協力がさらに進むことに期待を寄せた。
鈴木氏は自民党外交部会の台湾政策検討プロジェクトチーム(PT)座長。中曽根氏と共に15日から3日間の日程で台湾を訪問している。
鄭氏はあいさつで半導体受託製造世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の熊本第2工場が建設されることに言及。半導体やスマート医療、人工知能(AI)応用などの分野で台日が協力をし、共に努力できればと語った。また日本側が台湾海峡の平和について長期的に関心を寄せているとして感謝を伝えた。
鈴木氏は、15日に頼清徳(らいせいとく)総統と非公式で顔を合わせる機会があったと明かし、頼氏が難しい時期にかじ取りをしているとした上で、行政院(内閣)の役割も非常に大きいだろうとコメント。台湾と日本には少子化が進む中でどのように経済を発展させていくかなど、共通の課題が多くあるとした上で、日台が力強く発展していくことが、双方の人々や地域の安定にとって非常に大切だと話した。