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摘発された台湾漁船、日本側が罰金約600万円の支払いでの解放に同意

2024/07/05 18:21
奄美大島付近の海域に進入して操業していたとみられる基隆船籍の漁船が5日、水産庁の公船から取り締まりを受けた(地図はMapbox、OpenStreetMapから)
奄美大島付近の海域に進入して操業していたとみられる基隆船籍の漁船が5日、水産庁の公船から取り締まりを受けた(地図はMapbox、OpenStreetMapから)

(基隆、台北、東京中央社)日本の水産庁の公船に摘発された基隆船籍の漁船「福洋266」について、基隆区漁会(漁協)は5日、日本側が罰金600万6000円の支払いでの解放に同意したと明らかにした。

海洋委員会海巡署(海上保安庁に相当)が発表した報道資料によれば、同漁船は同日午前1時ごろ、東シナ海で台湾側が設定する暫定執法線を1.5カイリ(約2.8キロ)越えた地点で操業していたところ、水産庁の公船から取り締まりを受けた。

同船の乗組員は台湾人2人、インドネシア人6人。台湾人船長は水産庁の公船に連行され、調査への協力を求められた。

外交部(外務省)は外交ルートを通じて日本側から状況を聞き取り、関心を表明した。台北駐日経済文化代表処の謝長廷(しゃちょうてい)代表(大使に相当)は同日午後、取材に対し、早期に手続きを終えられるよう外交ルートを通じて働きかけていると説明した。

駐日代表処の職員によれば、同日午後4時近い時点で同漁船のオーナーが罰金支払いの通知を受け、振り込みに向けた手続きを進めているという。

(沈如峰、劉建邦、楊堯茹、楊明珠/編集:名切千絵)

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