(台北中央社)来年1月の総統選で、最大野党・国民党の総統候補、侯友宜(こうゆうぎ)新北市長と副総統候補の趙少康(ちょうしょうこう)氏が24日、中央選挙委員会(選管)に立候補を届け出た。侯氏は取材陣に対し、「中華民国を必ずやわれわれの手に取り戻す」と決意を語った。
立候補の届け出受け付けはこの日が最終日。国民党は野党第2党の民衆党と統一候補の擁立を目指していたが、23日の協議でも意見が対立し、物別れに終わった。
侯氏と趙氏のペアは午前11時46分、民衆党の柯文哲(かぶんてつ)前台北市長と呉欣盈(ごきんえい)氏のペアが手続きを済ませ立ち去ってから間もなくして選管に到着。手続きを終えた後に報道陣の取材に応じた。
副総統候補の趙氏は立法委員(国会議員)や台北市議、行政院(内閣)環境保護署長などを務めた経歴を持つ。現在は放送局、中国広播(中広)の董事長(会長)。南部・嘉義県生まれで警察官出身の侯氏が土着的なイメージを鮮明に打ち出す一方、かつて国民党のホープとして担ぎ上げられた趙氏は戦後に中国から台湾に移り住んだ外省人らから大きな支持を集めている。
侯氏は、趙氏とペアを組むことで支持者を補い合う効果を狙っているのかとの質問に対し、重要なのは台湾の人々が共に努力し、社会を良くしていくことだと述べ、共に肩を並べて選挙戦に挑み、最後には必ず勝利をつかむと訴えた。