(台北中央社)旧日本軍の従軍慰安婦だった台湾人女性がこのほど死去した。台湾で存命する最後の元慰安婦だった。外交部(外務省)の劉永健(りゅうえいけん)報道官は23日の定例記者会見で、「深い哀悼の意」を表明し、日本政府に遺族らへの謝罪と賠償を引き続き求めていくと述べた。
台湾の元慰安婦を支援する婦女救援基金会は22日、フェイスブックを更新。女性が10日に亡くなったと明らかにした。92歳だった。
劉氏は、慰安婦問題は人類の歴史の傷口だとし、政府は台湾人元慰安婦の尊厳と権利を一貫して重視してきたと話した。
今後も同団体に証拠収集のための調査を委託したり、関連のシンポジウムの開催を支援したりしていくと説明。国際的なイベントでも発言を行い、慰安婦に対する国際社会の関心を高めるため努力し続ける姿勢を示した。