昨年10月31日に北部・新北市の野柳岬沖で座礁し、現在も現場にとどまっている中国の貨物船が、今月末にも韓国にえい航される見通しとなった。
関係者によると、座礁地点が野柳地質公園に近く、景観や海洋生態系を守るため、交通部(交通省)航港局や海洋委員会海洋保育署などが、船の所有者や保険会社、撤去作業チームに対し、安全かつ汚染のリスクを最低限にすることを前提とする厳格な基準の撤去計画書の提出を求めていたという。
また台風や雨の影響で作業が遅れていた積み荷の大型クレーンなどの撤去については、7日にも完了する見込み。今後船体内の清掃を行い、えい航時に汚染が広がることを防ぐとしている。
貨物船は昨年10月29日、台風21号による風や海流の影響を受けて航行不能になり、その後座礁した。乗組員17人は全員救助された。