南部・高雄市の那瑪夏区で21日からホタルの観賞イベントが始まる。異なる種類のホタルが見られる他、桃も味わえるとして市は来訪を呼びかけている。
那瑪夏区は同市北東部の山に位置し、台湾原住民(先住民)族ブヌン族やパイワン族などが多く居住している。ホタルの生息に必要なきれいな水や湿度のある土壌環境にも恵まれ、タイワンボタルを始め、計15種類のホタルを観測可能で、毎年3~4月になると、ホタルが暗闇の中で光の乱舞を繰り広げる。
4~6月は桃が美味しい季節を迎える。ジューシーな果肉と甘い香りが特徴で、旬の味を楽しもうと、毎年、大勢の行楽客でにぎわう。
12日、イベントのPR記者会見が開かれた。同市の陳其邁(ちんきまい)市長は、那瑪夏区を「仙人が住む所」とアピールするとともに、同市では今月21~24日まで、全国原住民族運動会が行われることに言及。観戦を兼ねて先住民の人々の温かさに触れてほしいと期待を寄せた。
ホタル観賞と桃の堪能イベントは4月27日まで。