生命保険会社、新光人寿が入居する台北駅前の高層ビル、新光摩天大楼の外壁に15日早朝、巨大な旧正月飾り「春連」が現れた。長さ30メートル超で、サイズとしては台湾最大だという。
春連は縁起の良い言葉が対句で書かれた赤い紙のこと。ドアや壁などに貼り、新しい年の幸せを願う気持ちを示す。
同春連を書いたのはかつて同社に務めた書道家の陳茂隆さん。右の紙には「新春吉慶百年合」、左には「新歳祥瑞万福併」と書かれている。一見すると通常の文章だが、両側の頭文字と、それぞれの句の最後の文字を組み合わせてみると、「新新」「合併」となるなど、一種の言葉遊びにもなっている。
新新合併は最近、台湾のメディアをにぎわす金融持ち株会社2社の吸収合併に関する話。資産規模国内13位の台新金控が昨年8月、新光人寿を傘下に持つ同5位の新光金控の吸収合併を申請。公平交易委員会(公正取引委員会に相当)が今年1月、合併を禁止しないとの決議を採択していた。