悲しい表情で道端に座り込んでいるブル・テリア1頭が南部・嘉義県の家畜疾病防治所(家畜所)に保護された。捨て犬とみられ、交通事故で下半身不随になっていたが、治療を経て知覚の一部が回復し、新たな里親に譲渡されることが決まった。
同家畜所が6日に発表した報道資料によれば、犬は10月の時、県内の山間部に遺棄され、同県竹崎郷一帯をうろうろしていた。数日後、交通事故に遭い、泣いているような顔で道端に座り込んでいるところを発見され、同家畜所に保護されたという。
X線検査で、犬は脊髄損傷を負い下半身が動かなくなったことが判明。獣医師による懸命な治療で、知覚の一部は回復したものの、排泄介助の他、褥瘡をつくらないためには定期的な体位変換も必要なため、同家畜所は新たな里親を見つけてあげた。動物介護歴30年超で障害を持つ動物を40匹近く引き取っている阿娥さんだ。
犬が好きなら飼育を放棄したり、野良犬が群れて騒ぎを起こさないよう、安易な餌やりを行ったりしないことこそ、本当の動物好きだと阿娥さんは話した。