北部・新北市樹林区の空き地でこのほど、通行人に餌を求めるダチョウの目撃例が相次いでいる。同市動物保護防疫処は27日、ダチョウはペットとして飼われていたが「遺棄された」との誤解を与えないよう飼い主が農場に引っ越しさせたと明かした。
同処の楊淑方処長が同日、中央社の電話取材に応じた。楊氏によれば、昨年末から「ダチョウが空き地のフェンスから首を長くして餌をねだってくる。様子はかわいいが遺棄されているようだ」との通報が複数回寄せられたという。
同処の職員が実際に訪れてみると、ダチョウがその地に長くとどまっており、健康状態も良好で不当な扱いを受けていないことが判明。その後の調査で飼い主が友人から譲り受けたペットで、飼い主の家の空き地で飼われていることも分かった。
飼い主が言うには「大型の鳥を飼うと格好良く感じるから、毎日、宝物のように世話している。遺棄ではない」。ただ通報の都度、調査を受けないといけないことから、中部にある友人の農場に運んだとか。
台湾では1996年、ダチョウを輸入しての飼育が解禁された。