中部・苗栗県銅鑼郷のヒマワリ畑にこのほど、スズメ大の野鳥カワラヒワの群れが舞い降りて餌をついばむ姿が確認された。満腹になると、木の枝に止まり休憩するが、各々が体を動かしたりする様子はまるで踊る音符のようだ。
カワラヒワの群れを発見したのは地元民で野鳥撮影会のメンバーである周運国さん。数日前、郷内の小学校近くの休耕畑を通った際、鳥の群れが止まっているのが目に入ったという。写真を撮ってチェックしてみたら自身が去年県内の別の場所で撮影したカワラヒワであるのに気づき、ネット上に投稿したところすぐに情報が伝わり、連日、多くの愛鳥家が撮影に殺到したとか。
同会会長で台湾野鳥保育協会理事長を務める黄蜀婷さんによれば、魚のしっぽ型の尾羽が特徴のカワラヒワは主に中国の北東部や日本、韓国、シベリアなどに分布。台湾にとってはめったに見ない冬の野鳥だという。
希少種ではないが、見た目は全身黄色味のある褐色で、翼と尾羽に黄色の斑がある。鳴き声も優しいことから、捕獲の脅威にさらされていると黄さんは指摘。気軽に売買せず共に野鳥を守るよう呼びかけている。