台湾原住民(先住民)族に伝わる伝統的な弓術の普及とエスニックグループ(族群)間の技術交流を促進するため、東部・台東県池上郷は来月23日、初の弓術競技大会を開催する予定だ。優勝賞金は5万台湾元(約21万7000円)で、現在参加者を募集している。
林建宏郷長は、伝統的な弓術について、原住民独自の文化で、競技スポーツでもあると指摘。全国的な大会の実施を通じて、全国の選手に互いに鍛えてもらいたいと語った。
また選手の弓と矢は全て手作りで、華麗な彫刻や装飾が施されており、原住民の人々にとって弓術が重要であることを示していると指摘。大会の開催で伝統を際立たせるだけでなく、独自の文化的価値を与えたいと語った。
郷では大会当日は会場に池上の特産品や伝統工芸品を販売するブースも設置し、原住民の集落に利益をもたらしたいと期待を寄せている。