交通部(交通省)公路総局は15日、中部苗栗県内を走る幹線道路、省道台6線の一部区間に植えられている並木、ジタノキの撤去作業に着手した。地元民の生活の質に影響を与え、環境問題を起こすためとしている。
ジタノキはキョウチクトウ科の常緑樹で「悪魔の木」とも呼ばれる。高さは最大で30メートルに及び、秋や冬の開花期になると、濃厚な独特の匂いを放つ他、侵入した花粉でアレルギー症状を起こす人もいる。
地元民によれば、現地に植えられたジタノキは1キロ内に約93本。高さは4階建てのビルに相当するという。木にはスズメやハッカチョウが集まるため、住民たちは朝晩、ひどい糞害や騒音被害に見舞われ、長年「撤去してほしい」と願ってきた。
同局は1300万台湾元(約5760万円)の費用を投じてジタノキの撤去とともに、土を変え比較的背が低い木を新たに植える方針。8月に完成を予定している。