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台湾初 外国人船員の人権に配慮した漁船が誕生 冷房や給湯器などを完備

2022/10/25 18:05
台湾鮪延縄釣協会提供
台湾鮪延縄釣協会提供

遠洋漁業に従事する外国籍漁船員の労働権益を守ろうと、台湾では関連の国際条約の規定要件を満たす漁船の建造が進められている。その第1艘として誕生したのが「健元銘88号」。冷房や給湯器、冷蔵庫、食堂などが完備されているといい、外国人船員から「素晴らしい」との称賛の声が上がっている。

船主は造船事業者の3代目として生まれ、海外留学の経験を持つ曽訳霆さん。留学先でオーストラリアやヨーロッパによる難民収容に際しての人権重視の姿勢を目の当たりにし、自分も人権基準を満たす漁船を造りたいと考えるようになった。

重さ199トン、全長33メートルに達する「健元銘88号」。船員1人当たり1平方メートル以上のレジャースペースが確保され、1寝室には2~4人で泊まれるという。部屋には収納用の物置や折りたたみ式のテーブルが備わっている。

同船は24日、太平洋のソロモン諸島に向かって南部・屏東県の漁港東港を出発した。同行するインドネシア籍の船員は、「この船、新しくて素晴らしい。船主もいい人だ」と親指を立てて笑った。

行政院(内閣)農業委員会漁業署によれば、国際労働機関(ILO)の漁業労働条約(第188号)の規定に合う台湾の漁船は計14艘あり、うち7艘は建造中だという。

(李卉婷/編集:荘麗玲)

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