台北市立動物園が繁殖のためチェコ・プラハ動物園に貸与したミミセンザンコウの妊娠が確認された。プラハ動物園が11日明らかにした。無事出産すれば、欧州にとって初の繁殖成功例になる。
台北とプラハの両市は2020年1月、姉妹都市協定を締結した。動物園間の協力に関する覚書も交わしており、これに基づき、台北からプラハにミミセンザンコウが貸与されることになった。
貸与されたのは雄の「果宝」と雌の「潤喉糖」。2頭は今年4月中旬、プラハ動物園に到着。約1カ月の検疫を経て5月中旬に一般公開された。後に、2頭の間で交尾が確認され、出産は12月から来年1月ごろになる見込み。
ミミセンザンコウは夜行性動物で、行動を観察するのは難しいとされる。潤喉糖の妊娠の有無を確認しようと、プラハ動物園は彼女が食事中でもその血液や超音波検査を可能にする道具を特別に用意。8月に行われた第1回検査ではまだ妊娠していなかったという。