台湾の漫画家、高妍(ガオ・イェン)さんの長編漫画「緑の歌 - 収集群風 -」の単行本が25日、台湾と日本で同時に発売された。出版記者会見で高さんは、同作品は非常に台湾らしい書籍だと話し、「『自分たちの作品には力がある』と台湾の若いクリエーターや努力している作家に知ってもらいたい」とエールを送った。
「緑の歌」は高さんが2018年に自費出版した短編漫画を連載化した作品。高さんにとって初の長編作品となる。音楽家の細野晴臣やロックバンド「はっぴいえんど」の音楽に出会い、強い影響を受けた台北の少女の物語を描く。高さんは2020年に村上春樹さんの「猫を棄てる 父親について語るとき」の装画と挿絵を担当したのを機に日本でも注目を浴び、2021年から日本の漫画誌で「緑の歌」の連載を開始した。
単行本は上下2巻。
(編集:名切千絵)