(台北中央社)台北市の老舗ホテル「円山大飯店」(グランドホテル台北)は19日、栃木県日光市の老舗ホテル「日光金谷ホテル」と協力覚書を締結した。双方が培ってきた飲食関連の技術や人材育成などを中心に知識を共有し、相互にブランドや特色あるイベントをPRしていくとしている。
円山ホテルは1952年創業。中華民国初代総統の蒋介石の妻、宋美齢夫人が建設した。本館は中国宮殿様式を採用し、台北市のランドマークの一つにもなっている。日光金谷ホテルは1873(明治6)年創業で、現存する日本最古のリゾートホテル。かつて作家ヘレン・ケラーや理論物理学者アインシュタインら海外の著名人も宿泊した。
円山ホテルの葉菊蘭董事長(会長)は、両ホテルは似ているところが多くあると紹介。海外の来賓をもてなしてきた歴史あるホテルであることや、独特の建築様式を有していることを挙げ、双方の深い交流と強みの共有によって、さらに多様な観光サービスを開拓できることだろうと話した。
円山ホテルは、観光分野での協力の他にも、グルメや文化に関する講座、芸術展などで交流を深め、台湾と日本の観光客が双方の文化的背景や特色を理解できるよう促せればとした。