(カイロ中央社)台湾貿易センター(中華民国対外貿易発展協会、TAITRA)は日本の大手商社、豊田通商と手を組み、台湾の石油化学業界の大手企業4社を率いて先月末からアフリカ諸国を訪問した。アフリカでの事業を長年展開する豊田通商の協力を得ることで、台湾企業のアフリカ市場開拓を後押しする。
同センターによれば、アフリカ市場での台湾企業の展開は現段階では限定的で、アフリカ市場に関する理解は普遍的に乏しい。同センターの黄志芳(こうしほう)董事長(会長)は今年5月、1世紀にわたってアフリカでの事業を行っている豊田通商の東京本社を訪ね、共同でアフリカでの事業を行っていきたい考えを示した。豊田通商の幹部からは快諾が得られ、今回の台日共同でのアフリカ視察が実現した。
視察団に参加した台湾企業は、石油化学業界で台湾最大手の台湾プラスチック(台塑)、射出成形機メーカーの富強鑫(FCS)、化学原料製造の詮達化学、染料製造の永光化学の4社。豊田通商からは畑一星台湾豊田通商総経理(社長)が参加した。メンバーは計14人。
一行は先月31日から6日にかけて、エジプトやケニア、ナイジェリアを訪問。現地企業を視察した他、同センター主催のイベントで複数の現地企業や関連団体らと交流するなどした。