(屏東中央社)南部・屏東県の潘孟安(はんもうあん)県長は23日、中国から禁輸を受けた台湾産ハタを日本に輸入しようと動いている福島県の魚養殖業者、林養魚場の林慎平さんとリモート形式で会談した。日本側からは、早急に2~3トンを輸入し、市場の反応を探りたいとの考えが示された。潘氏は「フルスピードで努力し、ハタの日本への送り出しを成功させたい」と意気込んだ。
中国は禁止薬物の検出を理由に13日から台湾産ハタの輸入を停止している。林さんは禁輸のニュースを目にするとすぐに各ルートを通じ、ハタを日本に輸入したい意向を伝え、「民主主義の魚」を支援したい考えを示していた。
潘氏によると、県は現在、輸送方法や日本の検疫を通過するための課題などについて、屏東の漁業者と協議しているという。
潘氏によれば、県内では年間8000トン余りのハタを生産し、台湾全土のハタの生産量の5割以上を占める。近年は中国に年間3000トン余りを輸出しており、これは台湾全土の対中輸出量の約半分に相当する。
(編集:名切千絵)