(屏東中央社)南部・屏東県の離島、小琉球で26日、絶滅危惧種に指定されているウミガメをつかんだ中国籍の男が、海洋委員会海巡署(海上保安庁に相当)の職員に逮捕され、野生動物保育法違反の疑いで台湾屏東地方検察署(地検)に書類送検された。1年以下の懲役または最大30万台湾元(約150万円)の罰金が科せられる可能性がある。
海巡署南部分署第5岸巡隊小琉球安検所の張竜全所長によると、同日午後4時ごろ、島内の観光スポット「花瓶岩」の周辺でウミガメに触っている人がいると通報があった。その後、海巡署の職員が提供された映像を基に、現場で男を見つけて逮捕した。
映像では、男がウミガメの胴体を両側からつかみ、海面から持ち上げる様子が確認できる。男は波でバランスを崩し、ウミガメから手を離した。
海巡署の調べによれば、男は50代で、親族訪問のために合法的に台湾に来ていた。景色を眺めていたところ、ウミガメが波に打たれて近くに来たため移動させたと供述しているという。
野生動物保育法では、保育(保護)類に指定されている野生動物に対する干渉や虐待、捕獲などを禁じている。小琉球周辺に生息しているウミガメは主にアオウミガメとタイマイで、いずれも保護が必要な野生動物第1級「絶滅危惧種」とされている。
第5岸巡隊は、ウミガメに触れたり干渉したりすることは違法だと知らせる映像を小琉球に向かう船の中で流している他、島内の砂浜にも看板があるものの、類似の事件は後を絶たないと説明。外国籍であっても法に触れれば処罰されるとした上で、もし違法に海洋野生動物に干渉すると疑われる事案があった場合は、海巡署の緊急通報ダイヤル「118番」に通報してほしいと呼びかけた。