(台北中央社)台湾が地球上から消えたと仮定した未来からの視点で台湾史を読み解く特別展が、21日から台北市の非政府組織(NGO)中華文化総会(文総)城南空間No.1で開催されている。来場者は展示を通じて謎に包まれたベールを剥がし、歴史的背景や文化遺産を見直しながら、新たな角度で台湾を理解できる。
特別展は歴史を扱うインターネットメディアの「台湾バー」(台湾吧)と「ストーリースタジオ」(故事)による共催。2624年に探検隊が600年前に突如消えた「海島人」の遺跡を見つけたとする想定に基づき、考古学的に台湾への認識を深められる。
故事の創設者である涂豊恩さんは27日に行われた記者会見で、探検隊の一員となり、「海島人」の文明遺跡を探してほしいと来訪を呼びかけた。
特別展は11月17日まで(毎週月曜日は休館)。台湾の始まりや発展、自然環境や多彩な生態系、多様性に富んだエスニックグループが出会い、衝突し、調和して独特の台湾文化を形成する過程などを紹介している他、今年1月の総統選挙から世界情勢や地政学的危機下における台湾の民主主義を振り返るアニメーションも上映されている。