(桃園空港中央社)インターネット上で台湾への武力侵攻を鼓吹する発言をして内政部(内務省)移民署に居留許可を廃止された、台湾人と結婚して台湾に住んでいた中国人配偶者の女性が1日、期限最終日までに出境しなかったため強制退去処分となった。同日午後、桃園国際空港から中国・広州に出発した。
移民署は3月21日に、この女性を含む2人の中国人配偶者の居留許可を廃止。同31日までに出境するよう求めていた。
女性は今月1日午前、北部・新北市の移民署出先機関に自ら出頭し、職員に付き添われて空港に到着した。空港ロビーでは記者に囲まれ「堂々とした中国人でいることは何も悪くない」「家族を愛し、祖国を愛するのは間違いなのか」などと叫び、一時騒然となった。
3月21日に居留許可が廃止されたもう一人の女性は、期限最終日の同31日に台湾を離れた。
台湾では3月以降、台湾人と結婚した中国人配偶者がSNS上で中国による台湾への武力侵攻を主張したとして居留許可を廃止されるケースが相次いでいる。