(台北中央社)中国の国営メディアは3日夜、浙江省温州市の国家安全局が台湾人男性を長期にわたり「台湾独立を企てる活動に従事していた」として同日に拘束したと報じた。台湾で中国政策を担当する大陸委員会は文書で、中国側から関連の通達はまだないとし、拘束の理由などを説明するよう中国当局に求めた。
拘束されたのは、楊智淵さん(32)。「台湾独立」を掲げる政党「台湾民族党」の創設者の1人。中国メディアの報道では、楊さんが同党を立ち上げたことに触れた上で、「国家の分裂を図り、両岸(中国と台湾)の対立を激しく扇動した」としている。
大陸委員会は、中国当局が「国家の安全」を理由に台湾の民衆を拘束することに「強く反対し、厳正に抗議する」との立場を示した。
ペロシ米下院議長が2~3日、台湾を訪問。25年ぶりの現職の米下院議長の訪台となった。これを受け、中国は反発を強めている。