中国で実刑の台湾NGO活動家、帰国後初めて公の場に 「台湾を裏切っていない」

2022/05/10 19:16
妻と共に記者会見に臨む李明哲さん(左)
妻と共に記者会見に臨む李明哲さん(左)

(台北中央社)中国で2017年に国家政権転覆罪で懲役5年の実刑判決を受け、先月中旬に刑期を終えて台湾に戻った非政府組織(NGO)活動家、李明哲さんが10日、台北市の立法院(国会)で記者会見を開き、帰国後初めて公の場に姿を見せた。李さんは拘束されている間、中国当局から両岸(台湾と中国)間のスパイ交換について何度もほのめかされたことを明かし、「断固としてスパイ罪を認めなかった。これは政府を巻き込むことになるから。自分の国を売ることはできなかった」と話した。

李さんは2017年3月、マカオから広東省に入った際、当局に拘束され、同年11月に懲役5年、政治権利剥奪2年の判決を受けた。先月14日に刑期を終え、同15日に帰国した。李さんは長期にわたり中国の民主化の発展に関心を寄せ、台湾の経験を交流サイト(SNS)などを通じて中国の知人に紹介するなどしていた。

公判で罪を認めていた李さんは中国での裁判について、不公正な公判を終わらせるため、準備されていた内容を述べたに過ぎなかったと明かし、全ては家に戻るためだったと説明。「自分が台湾人であることを忘れていなかった。台湾を裏切っていない」と強調した。

服役中、旧正月以外はほとんど休みなく毎日11~12時間労働させられていたほか、特定の受刑者としか接することができず、心理的虐待を受けていたと告白。刑務所側に何度も抗議したものの「あなたは管理されているのだ。いくら正当なことを言っても聞き入れることはできない」と跳ね返されたと明かした上で、中国政府はこのようなやり方で国民に対応していると批判し、「われわれ台湾人はこのような言い方は受け入れられない。台湾と中国は一辺一国なのだ」と主張した。

また、目立った救援活動によってこそ権威主義政権に行動を慎ませることができるとし、国際的な支援の重要性を訴えた。この5年にわたり、李さんを支援した国内外の関係者に謝意を述べた。

(李雅雯/編集:名切千絵)

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