南部・高雄市の中山大学はこのほど、キャンパス内に出没するタイワンザルが学生に与えた損害の補償として1食につき最高で100台湾元(約470円)を支払うとの告示を発出した。サルに食べ物を奪われる学生が相次いでいることを受けての措置。
同大は海に近く、山にも面しており、タイワンザルの生息域内にあるとされている。毎年10月から翌3月の時期になると、山では食べ物が乏しくなることからサルは山間部に近い同校の学生寮や学部などにやってきては餌を探し回る。
告示では、サルとの共存をPRしたり、サルによる食べ物の強奪によって学生たちがけがしたりしないよう、今年2月1日から同7月31日まで試験的に同補償措置を実施すると明記されている。
補償金が支払われるのは、校内指定の店で購入した食べ物に限る。また、食べ物の強奪被害に遭った際、身の安全確保を最優先し、食べ物を諦めると同時に、写真か動画を撮影し証明として提出することが必要だとか。
18日現在、同措置の利用者数はゼロだという。