文化+/台湾ドラマで国際動画サービスと戦う 目指すのは「色褪せない作品」<文化+>

2022/02/18 17:44

2021年の台湾ドラマは年初から年末まで良作が次々と登場し、インターネット上の口コミは高評価で溢れた。

台湾ドラマ・映画界の豪華キャスト陣が集結したサスペンス「華燈初上 -夜を生きる女たち-」が台湾全土を犯人探しで白熱させ、茶葉商戦を描いた「茶金」は歴史の中を生きた人々の群像を見つめた。消防隊員の日常を写し出した「火神的眼涙」では消防隊員の職場の安全に対する世間の関心を呼んだ。

アラフォー女性の成長を描いた「おんなの幸せマニュアル2」(俗女養成記2)は放送したテレビ局、中華電視(華視)のドラマ番組としては直近18年来の最高視聴率を叩き出し、刑事サスペンス「追撃者 ~逆局~」はバイオレンスの美学と視聴者の推理力に挑戦した。

歴史ドラマ「斯卡羅」(SEQALU:Formosa 1867)は2億2000万台湾元(約9億2300万円)を投じて150年前の台湾の風景の再現に挑み、台湾ドラマに新たな1ページを刻んだ。「天橋上的魔術師」ではかつて台北に実際に存在した中華商場を蘇らせた。

※本記事は中央社の隔週連載「文化+」の「帶著台劇激戰世界串流 用心打造30年不退流行的戲」を編集翻訳したものです。

「華燈初上 -夜を生きる女たち-」劇中写真(Netflix提供)
「華燈初上 -夜を生きる女たち-」劇中写真(Netflix提供)

▽ 台湾ドラマは飛躍し始めた? 劣等生、本腰を入れる

「私たちはずっと出来損ないの劣等生のようでした。やっと本腰を入れて勉強に取り掛かろうとした時、問題にまたぶち当たったのです」。この世界に入って40年以上のドラマ・映画監督ワン・シャオディ(王小棣)は「高品質」を目標にして制作を開始したドラマシリーズ「植劇場」(Qseries)についてかつて議論した長テーブルの前に座り、感慨深げにこう語る。

ドラマ・映画監督のワン・シャオディ
ドラマ・映画監督のワン・シャオディ

2016年、動画配信サービスで世界を牽引するネットフリックス(Netflix)が高い資金力で台湾に進出し、台湾ローカルの作品への投資を開始した。その時、ワンは考えた。ネットフリックスが世界の良質なドラマを観客に紹介することで、観客の好みの基準が世界レベルに引き上げられ、作品の優劣、技術の成熟度などは一目瞭然となる。視聴者からの反応も即時に視聴率や口コミの盛り上がりに反映されるようになるのではないかーと。

「マーベル」やピクサー映画、「スター・ウォーズ」など世界的に人気の高いIP(知的財産)を擁しているディズニーの配信サービス「Disney+」も昨年、アジア市場への参入を発表した。

2021年にネットフリックスで配信された韓国ドラマ「イカゲーム」が配信開始から10日以内に世界90カ国でランキング1位を獲得するという輝かしい成績をあげるのを目の当たりにして、台湾ドラマはこの大海原の中で世界トップクラスのドラマと戦う準備ができているのだろうか。

グリーナー・グラス・プロダクション(瀚草影視)のタン・シェンロン(湯昇栄)総経理(社長)
グリーナー・グラス・プロダクション(瀚草影視)のタン・シェンロン(湯昇栄)総経理(社長)

「力は及ばないけれど、ポテンシャルは無限です」

「次の被害者」(誰是被害者)や「火神的眼涙」などヒットドラマを世に送り出したグリーナー・グラス・プロダクション(瀚草影視)のタン・シェンロン(湯昇栄)総経理(社長)は台湾ドラマの現況をこのように形容する。同社が最近制作した「茶金」が国内外の7つの配信サービスで視聴ランキング1位を獲得しても、タンは依然として台湾ドラマを過度に楽観視しない。なぜなら、台湾の映像産業で最も残酷な現実は資金不足と基盤の不安定さであり、この2つの問題は映像業界が今でも穴埋めしようと努力しているブラックホールだからだ。その根源をさかのぼるとすると、台湾のテレビチャンネルの多さという不合理な状況を無視することはできない。

▽ 各チャンネルが利益を奪い合う 良作ドラマに投資する余力なく

「台湾はこんなに狭い場所なのに、これほど多くのテレビ局があります。それによって資金と投資が分散されました。この産業構造は独特なのです」とタンはため息をつく。

1994年のケーブルテレビ合法化後、100を超えるチャンネルが相次いで登場した。それまでは地上波テレビ局3局(台湾テレビ、中国テレビ、中華テレビ)しかなく、視聴率10%超えは当たり前だった。だが、チャンネルの増加によって各チャンネルが視聴率を奪い合うようになった今、みなが目指すのは視聴率「1%超え」の可能性だ。相対的に、テレビ局の最大の収入源である広告資金も分散され、良作ドラマを制作するのにより多くの予算を投じることが難しくなっている。

2001年、日本の漫画を原作にしたアイドルドラマ「花より男子~流星花園~」が一世を風靡し、6.99%の高視聴率で当時の記録を更新した。それだけでなく、主演のバービー・スー(徐熙媛)やヴィック・チョウ(周渝民)、ジェリー・イェン(言承旭)などの若手俳優もアジアを席巻し始めた。同作の制作コストは1話たったの50万台湾元(約180万円)だった。これに味をしめたテレビ局は積極的に同様のロマンチック、恋愛といった題材のドラマを送り出し、アイドルドラマで甘い蜜を吸おうとした。

中華民国編集協会のデータによると、2011年に大ヒットしたアリエル・リン(林依晨)とチェン・ボーリン(陳柏霖)主演の「イタズラな恋愛白書」(我可能不會愛你)の制作費は1話210万台湾元(約550万円)まで引き上げられたが、その2年前の2009年に制作された韓国ドラマ「IRIS アイリス」にはすでに15億円の制作費が投じられていた。

2021年になり、国際的な配信サービスによる投資やドラマ業界、文化部(文化省)の支援により、「天橋上的魔術師」でようやく1話当たりの制作費が2000万元(約8000万円)を超え、台湾ドラマ史上最高額を記録した。だが、2019年にネットフリックスで配信開始された韓国ドラマ「キングダム」の制作費は1話当たり約20億ウォン(約1億8000万円)に上り、2021年に世界的に大ヒットした「イカゲーム」は1話当たり2億7000万円をかけて制作されたとされる。

インターネットとニューメディアの台頭に伴い、テレビ広告に投じる資金はますます減少した。2016年にはネット広告費が25億8000万元(約87億円)と、初めてケーブルテレビ広告の19億1000万元(約64億円)を上回った。一方、文化部のデータによると、広告収入は同年のテレビ業界の売上高の35.12%を占め、割合としては最も高かった。

革新的な番組づくりに多くの資金を投じる余裕がテレビ局になくなった時、番組のジャンルはますます保守的になり、安価で作れる安全牌に頼らざるを得なくなる。「テレビ番組にはなぜあんなに多くのコメンテーターが出演するのか。それはコストが低く、天候にかかわらず撮影できるからです。台湾のテレビ局はみな資金不足で、儲けがない局はドラマを撮ろうとはしません。儲けている局だけがアイドルドラマやローカルドラマを撮ろうと思えるのです」。ワンは堪えきれず頭を振る。

経費節約のため、テレビ局は海外から多くのドラマを買い付けている。2018年までの文化部のデータによると、テレビで1年間に放送されるドラマの5割以上が中国と韓国の作品だ。何度も繰り返し放送する作品もある。

ドラマを自社で制作する能力が限られている状況下で、現在の台湾ドラマの年間制作本数はミニドラマも含めて平均40本余り。「韓国では毎週1、2本の新作ドラマが登場しています。数量だけでも私たちを圧倒しているのです」とタン。台湾は、20年以上前から政府が全力で映像コンテンツ産業を支援してきた韓国とどうして戦えようかと率直に話す。

▽ 映像業者、自力で救済 国際配信サービスが救援に

「台湾ドラマはずっとアップダウンを繰り返しているような状況ですが、それでも毎年、素晴らしい作品が生まれています」。台湾ドラマ産業の基盤が不安定でも、アイドルドラマやローカルドラマからの革新を追い求め、新たな題材やジャンルに常に挑戦している人たちもいるとタンは言う。

台湾ドラマの発展の歩みを振り返ってみると、2006年に教育改革を題材にした「危険心霊」が早くも登場し、2008年には警察をテーマにした「波麗士大人」、2015年にも葬祭業者にスポットを当てた「出境事務所」、医療の腐敗に迫った「麻酔風暴」、国共内戦を題材にした時代ドラマ「一把青」などが放送されて話題を集めた。

台湾ドラマのジャンルの幅の狭さを前に、同年、ワンは7人の監督とともに「植劇場」プロジェクトを立ち上げ、新世代の俳優24人を養成したほか、シュー・ユーティン(徐譽庭)ら人気脚本家と手を組み、ドラマを制作した。

植劇場シリーズではラブストーリーやサスペンス、ホラー、原作リメイクの4つのジャンルで1本6、7話のドラマを8本制作。「お花畑から来た少年」(花甲男孩転大人)や「恋の始まり 夢の終わり」(荼靡)など話題作を次々と世に送り出した。

同シリーズの作品は台湾のテレビ番組賞「ゴールデン・ベル・アワード」(金鐘奨)で2016、2017年に39ノミネートを果たし、9部門を受賞。ネットフリックスで最も早く配信開始された台湾ドラマの一つとなっている。同プロジェクト出身のリウ・グアンティン(劉冠廷)やスン・クーファン(孫可芳)、グレッグ・ハン(許光漢)、チェン・ユー(陳妤)らは今では台湾映画やドラマでおなじみの顔ぶれだ。

2016年に行われた「植劇場」記者会見。同プロジェクトで育成した新人俳優24人が出席した(拙八郎提供)
2016年に行われた「植劇場」記者会見。同プロジェクトで育成した新人俳優24人が出席した(拙八郎提供)

ワンは、植劇場を立ち上げた際の初心を振り返り苦笑する。当時、台湾の映像業界の土壌は不毛で、人材は中国に流れていた。自分には何ができるのか自身に問いかけた時、「自分たちは舞台を学んだ人だから、役者をよりしっかりと訓練し、基盤を整えることしかできない」と考えた。

ネットフリックスやHBOなど国際配信サービスが資金や資源を携えて台湾に進出したのに伴い、その力を借りて実力を発揮するチャンスが多くの映像制作業者に生まれた。2017年には米ケーブルテレビ放送局HBOアジアなどと共同で制作された「通霊少女」が23の国・地域で放送され、国際共同制作の先駆けとなった。

「悪との距離」(CATCHPLAY提供)
「悪との距離」(CATCHPLAY提供)

2019年、公共テレビがHBOや配信サービス「CATCHPLAY」と共同制作した「悪との距離」(我們与悪的距離)はメディアの問題や無差別殺人事件を題材にし、国内外問わず多くの視聴者の共感を呼んだ。米データベース「IMDb」では9.5の高評価を獲得し、海外の業者や動画プラットフォームに台湾ドラマに対する自信を持たせた。同年、FOXと共同制作した「時をかける愛」(想見你)は引き続き「台流逆襲風」に乗り、韓国や中国で大きな話題を集めた。十分な資金は台湾ドラマの注目作の制作本数を増やし、制作陣に質感とコンテンツの質を高める余力を与えた。

2020年から2021年にかけて、ネットフリックスやHBOは台湾ドラマを後押しし続け、「次の被害者」から「做工的人」、「悲しみよりもっと悲しい物語」(比悲傷更悲傷的故事)、「華燈初上 -夜を生きる女たち-」までいずれも口コミ、質感揃って高い評価を得た。それと同時に、さらに高い水準を追求するプレッシャーを台湾の映像作品に間接的に与えた。映像配信市場の登場によって、従来の受動的な視聴スタイルに変化が生まれたからだ。

だが、国際配信プラットフォームの台湾進出は、果たして本当にいいことなのだろうか。

▽ 台湾ドラマへの出資 国際配信プラットフォームは加勢か妨害か

文化部が公開した文化トレンド分析における2020年の韓流文化に関する報告によると、ネットフリックスは韓国の映像作品の世界での露出を確かに高めた。一方で、直近3年で特に高い人気を集めた韓国ドラマー「ミスター・サンシャイン」「ホテルデルーナ」「愛の不時着」などーはほどんどネットフリックスで独占配信されたものだった。

報告によれば、韓国の視聴者の好みは明らかに1つのプラットフォームに集中している上に、プラットフォームが選択するジャンルの影響を大きく受けていた。それだけでなく、韓国の映像コンテンツの多様性にも影響していることが分かった。同時に、国際的な配信プラットフォームは海外で大きく露出できる強みを持っていることから、韓国のクリエイターは近年、こぞって国際プラットフォームに作品を持ち込むようになり、競争力が低下した現地の放送・配信業者は高品質なコンテンツの放送権を取得するのが難しくなっているという。

同じような状況が今後、台湾でも起こる可能性がある。タンはこう指摘する。国際配信プラットフォームが出資する作品は毎年せいぜい4、5本の大作のみで、残る十数本の台湾ドラマはほとんど赤字の低予算で制作することになる。特に、ケーブルテレビ局の広告収入は減り続けており、番組制作費もますます縮小している状況においては、高品質なドラマを生み出すのは到底不可能だ。

「麻醉風暴2」(公共テレビ提供)
「麻醉風暴2」(公共テレビ提供)

テレビ局が映像作品に高い予算を投じない問題を解決するため、タンとその仲間は2017年に「麻酔風暴2」を通じて新しい製作投資モデルを試みた。映画製作と同様、6、7社のプラットフォームや制作会社が1つの作品に共同で出資し、共に損益を分け合うというものだ。「これまではいつも、制作したテレビ局がその作品を放送するという形をとっていて、せいぜい版権を別の人に売る程度でした。今の方式はみんなが共同で版権を持ち、国際プラットフォームや海外に売るというもので、これは利益を得ることができます」。近年、文化部や同部所管の独立行政法人、文化内容策進院(文策院)も映像産業への投資を推奨し始めた。

ストリーミング配信プラットフォームからもたらされる資金は相当なものだが、タンはもう一つの問題を示す。それは、プラットフォームの資金が青天井というわけではなく、出資、購入するアジアのコンテンツは依然として割り振り上の取捨選択がなされている点だ。もし選ばないといけないとすれば、国際プラットフォームは産業が整っている韓国にまず進出するだろうし、日本のオリジナルIP(知的財産)には魅力的なポイントがある。インドネシアの場合は人口ボーナスがある。「台湾ドラマがその中で席取りをするには努力が必要であるし、考えないといけないこともあります。万が一、これらのプラットフォームがわれわれを選んでくれなかったらどうするのかということです。彼らは希望を与えてくれますが、絶対的な出資をもたらしてはくれないのです」

2021年にネットフリックスが出資、配信した台湾ドラマ、韓国ドラマの割合が2対27だったという状況だけ見ても、その差は歴然だ。ネットフリックスは昨年公表した資料で、2016年から20年までに韓国ドラマに7700億ウォン(約740億円)を投じており、21年の1年間に5500億ウォン(約530億円)を投資する予定だと説明していた。

▽ コンテンツを一番に考え、脚本家の地位を向上 良質な物語を探す

では、今からでもできることはなんだろうか。タンは「素晴らしい物語を生み出す」という原点に戻ることだと指摘する。「コンテンツに立ち返ることにいつの時代も間違いはないと思います。視聴者を育てれば、彼らはわれわれを見分けてくれ、われわれのドラマを見てくれます。今、選択権は全て視聴者にあるのです」

しかし、台湾の映像産業の環境は脚本家にとってはかなり厳しいものである。脚本は「一つの作品の根幹」であるにもかかわらず、脚本家の待遇は全スタッフの中で最低かもしれない。監督や役者に対して決定権がなく、無報酬での修正をたびたび要求される。予算や技術的制限にも縛られ、時代劇やサスペンス、あるいは大掛かりな撮影が必要な創意あふれるコンテンツを諦めることを余儀なくされてきた。また、これらの事情が、台湾の脚本家にジャンルドラマの経験が不足しているという状況をも生み出した。

脚本家出身のワン・シャオディもこう嘆く。「『イカゲーム』が出てきた時、『台湾には脚本家がいない』とみんなが言っていたことが頭にきました。このような環境のせいでどれだけの才能ある人がこの世界を去ったのかみんな知らないのです。『イカゲーム』もファン・ドンヒョク監督が10年温め、産業の成熟を待ってからやっと作れたのです」。もし私たち視聴者がお気に入りの脚本家を見つけたとしたら、「メッセージを出すか、彼らのフェイスブックにコメントするかして応援してください。台湾には辛いながらも頑張り続けている脚本家が本当にたくさんいるのです」とワンは言う。

韓国であれ、日本であれ、米国であれ、健全で整った映像産業の環境であれば脚本家の地位は監督より高くなり、作品において重要な人物となる。タンは、ハリウッドのドラマ制作では監督選びや物語の方向、脚本家の仕事などについて最終的に決定権を持つのは「ショーランナー」であり、その多くは脚本家出身だと付け加える。

そのため、タンは近年、脚本家の養成に力を入れている。「私たちは変えようとしているのです。題材から勤務時間、予算、脚本家の充電まで、全てのパーツの変革を同時に進めていかないといけません」。例えば「茶金」は、準備段階だけで18カ月を費やし、キャラクター設定やプロット構成を練り上げただけでなく、専門家や脚本家の助手をサポートに付けた。

まずは脚本家に書きたいように書かせているとタン。後期にはより多くの話し合いの時間が必要になるが、これは必要なプロセスだと話す。「台湾社会に寄り添い、人情味があって、国際水準の技術が伴っている作品を生み出したいと願っています。30年経っても時代遅れにならない、そんな作品こそが市場を切り開けると考えます。そうでなければ、世界にこれほど多くのジャンルドラマがある中で、視聴者は台湾ドラマを選ぶでしょうか」

近年、海外の映像作品から刺激を受け、台湾のコンテンツ開発も各種の新しい創意の創出が必要になっている。台湾には相対的に自由な社会環境があり、それは実は脚本家の創作活動においては素晴らしい基盤なのだとタンは言う。その強みをもっとクローズアップするべきだと訴える。

2020年に開かれた第2回「野草プロジェクト-脚本・監督人才創意戦」の受賞者ら(英雄旅程提供)
2020年に開かれた第2回「野草プロジェクト-脚本・監督人才創意戦」の受賞者ら(英雄旅程提供)

タンが経営するグリーナー・グラス・プロダクションやその傘下の物語開発部門「英雄旅程」は2018年、優秀な脚本家を発掘しようと、脚本コンテスト「野草プロジェクト」を開始。動画配信プラットフォームや映像制作会社10社と手を組み、製作側に作品を直接見て、選んでもらえるようにするとともに、配信プラットフォーム側が受賞者と共に作品を開発していくことを保証した。初開催時に300件余りの作品の応募があり、2020年の応募数は400件を超えた。参加するプラットフォームや制作会社も2倍近くになり、高品質なジャンルドラマの脚本への高いニーズが浮き彫りになった。

ワンは現在、植劇場の第2弾「植劇場2」の準備を急ピッチで進めている。前シリーズと同様、熟練した脚本家が新鋭の脚本家を指導して育てていく方式を採用し、「愛情・成長」「推理・サスペンス」「スリラー・ホラー」「ルポルタージュ・人物の伝記」の4つのジャンルの作品を制作する。

特筆すべきは、全てが台湾文学を原作としていることだ。ローカルなものであればあるほど、国際化するのだ。ワンは、台湾の物語を伝えたいと話す。なぜならドラマとは社会が生命力を表現する方法の一つだからだ。「より多くの人に台湾の生活や、人生を理解する視点、愛に対する想像力を知ってもらう。それによって、世界の人々はわれわれの生活の軌跡を知り、評価してくれるのです」

ここ数年の台湾ドラマの成果を振り返ってワンが言いたいこと。それは「どの作品も、頑張って撮りさえしていれば、無駄な作品など一つもない。もちろん欠点もあるが、良い点もある。しかし、真面目に撮りさえすれば、進歩する」ということだ。ワンは目を輝かせる。政府が歩みを速め、ナショナルチームとして力を注ぎ、台湾の映像業界に留まって真摯に努力する人々に寄り添うことに期待を寄せた。

産業の体質改善に向けて努力している最中の台湾ドラマ。あなたは今年も見続けますか。

(葉冠吟/編集:名切千絵)

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